スケートボードにはいくつか種類があります。今回紹介するロングスケートボードは安定性が高く、初心者でも試しやすいタイプ。一般的なスケートボードとの違いや滑り方について解説していきます。
ロングスケートボードとは

その名の通り、一般的なスケートボードよりも長いデッキが特徴的なスケートボードです。長さは、通常、33インチ(約838㎜)から60インチ(約1524㎜)までと、非常に幅広く、この長さが安定性と滑走感をもたらします。
ロングスケートボードと一般的なスケートボードの違い

一般的なスケートボードは、オーリーなどのトリックを重視した設計となりますが、ロングスケートボードは、より長距離の移動やダウンヒル(坂を下る)を行うことに重きを置いています。設計の違いについて以下で紹介します。

長さ
一般的なスケートボードが31〜32インチ(約787〜813㎜)なのに対し、ロングスケートボードは33〜60インチ(約838㎜〜1524㎜)。

デッキの弾力
一般的なスケートボードは、トリックのしやすさから、薄くて弾力のあるタイプが重宝されます。一方、ロングスケートボードは、安定感とスピードを重視して製造されているので、デッキは分厚く、弾力が低い傾向にあります。

ウィールサイズ
一般的なスケートボードは、直径52mm〜56mmのハードウィールが使用されるのに対し、ロングスケートボードは荒い路面でもスピードが落ちにくく、衝撃吸収性能の高い60mm以上のソフトウィールが使用されます。
ロングスケートボードの遊び方

ロングスケートボードは、その長さと安定性から、滑走やカービング(曲がりながら進むこと)に最適です。本記事では代表的なダウンヒルとフリースタイルについて紹介します。

ダウンヒル
ダウンヒルは、高速で坂を下るスタイルで、スピードとスリルを求めるライダーに適しています。少し危険に感じられる遊び方ですが、世界大会も行われるほど人気の高いスポーツです。

フリースタイル
クルージングをしながら、様々なトリックを行うスタイルです。長いボードを活かし、ステップを踏んだり、ボードを回したりする様子が踊っているように見えることから、ダンシングとも呼ばれています。華やかさから女性にも人気のスタイルです。
ロングスケートボードの選び方

ロングスケートボードを選ぶ際には、自分のレベルと目的を考慮することが重要です。初心者のうちは、安定性と操作性を優先してください。また、使用する地形も選択に影響します。

コンプリートセット
組み立てられた状態で販売されているスケートボードです。どのパーツで組んだらいいかわからない初心者の方にオススメ。また、パーツごとで購入するよりお安めなのもポイント。

デッキの形状
初心者のうちは、より安定性の高い長めのボードを選ぶことをオススメします。また、完全にフラットなものよりもコンケーブ(デッキ中央の凹み)が入ったデッキのほうが、足を固定しやすいです。

トラックタイプ
サイズの大きいウィールと相性のいい、高さのあるトラックがオススメです。低いものだとウィールとデッキが干渉する恐れがあるため、購入の際にはサイズをしっかりチェックしておきましょう。

ウィール
78Aや80Aのソフトウィールがオススメです。ソフトウィールは衝撃を吸収するため、トリックには不向きですが、凸凹の道でも滑りやすくダウンヒルやダンシングに適しています。
ロングスケートボードのメンテナンスと安全性

スケートボードの操作は足の細かな動きや各部のズレ、調整でトリックの精度・メイク率が大きく変わります。怪我を防ぐためにも、定期的にメンテナンスをおこないましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はロングスケートボードの選び方について解説しました。デッキの形状、トラックのタイプ、ウィールの種類を自分のスタイルや用途に合わせて選ぶことで、より楽しく、安全にスケートボードを楽しむことができます。ぜひ参考にしてみてください。